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技術デューデリジェンスについて

技術デューデリジェンスとは、買収先の企業がどの程度の技術力や設備を保有しているのかをチェックする調査や監査のことです。ここでは技術デューデリジェンスの必要性と、実施される調査の項目について解説しますので、M&A実施前の参考にしてください。

技術デューデリジェンスの必要性

技術デューデリジェンスは、買収を検討している相手企業の持っている技術力や設備などについて調査を行うことです。なぜ技術デューデリジェンスが必要なのかを解説します。

資産価値

デューデリジェンスでは、相手企業の事業性や収益性を調べるために、技術デューデリジェンスが実施されます。企業のもつ技術力を調べることで、その企業の資産価値を把握しやすくなります。

方法としては、企業の資産となっている設備・備品・テクノロジー・特許や権利の保有状況を分析します。他社と差別化できる要素が多いほど企業の資産価値は高くなります。

資金調達力

ハードウェア面での資産価値はもちろん、融資獲得への優位性や資金の調達力も評価の対象となります。目に見える資産価値だけではなく、資金を調達する能力が高い企業ほど信頼性が高く、評価されていると考えることができます。

技術デューデリジェンスの調査項目

技術デューデリジェンスにおいて、調査される項目をみていきましょう。

技術力

企業の保有する技術力を調査・評価します。ものづくりや試験、実験などにおける技術力の高さや他社との差別化、市場での優位性などを確認します。企業における核心的な技術の特定とともに、製品開発の実施状況をチェックします。

企業の位置

市場における企業の位置どりを確認します。実際にどのレベルにあるのか、企業のもつ技術力やオリジナリティとあわせて希少性の高さを確認します。 競合他社と比較し、どの程度・どの部分で優位性が確保されているかを客観的に品評します。

保有設備

企業が保有している設備やシステムをチェックします。環境が整えられているかどうか、適切に設備を維持管理できていることも確認します。 環境デューデリジェンスとも共通する部分ですが、保有設備が機械や工場などである場合、環境的な要因も含めて価値やリスクがどの程度あるのかを評価します。

「デジタル(IT)デューデリジェンス」として、デジタル技術や関連システム、セキュリティに関するソリューションなどを技術デューデリジェンスとは分けて評価する場合もありますが、保有設備としてチェックすることも可能です。

知的財産

企業における資産とは目に見える機械設備や製品だけではなく、知的財産や商標、著作権なども含まれます。 資産として扱われているものの保有・登録状況、出願状況を把握し、権利侵害など事業上のリスクを評価します。

すでにライセンス収入を得ているものについては資産として組み入れ、競合他社と比較した際の優位性をチェックします。

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